訃報に想うこと

古本屋では、訃報に接すると、商品が動き出します。
海外アーティストなどの場合には、商品が動いて初めて、亡くなられたことを知る、ということもあります。
いずれの場合でも、売上げが立つのはありがたいのですが、理由が理由ですから、素直に喜び切れません。

しかし、自分の足跡やら人となりなどが、形として遺されている人は、恵まれているなあと、羨ましく感じます。

ところで、古本屋は何を遺すのでしょうか。
商売人なら、「暖簾」となるのかもしれませんが、不況業種の筆頭のような、しかも将来的にさらにシュリンクしてゆくであろう古本屋の「暖簾」が、一体全体いかばかりの価値があるのか、考え出すと、気分は滅入る一方です。

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