「コドモノクニ」

「コドモノクニ」(東京社=現アシェット婦人画報社)の復刻版が昨年12月の第5巻発行をもって完結しました。
2010年の第1巻発行時から、随分と話題になり、¥4725という高額な価格にもかかわらず、売上げも順調のようです。

「コドモノクニ」は1922〜44年にかけて発行された、児童向けの童話童謡雑誌です。
児童雑誌といえば、鈴木三重吉の「赤い鳥」(1918〜36年)が有名ですが、その「赤い鳥」に触発されて、続々と刊行された同様の雑誌の中の一誌が、「コドモノクニ」になります。

当時の児童雑誌には、一流の作家、画家などが多数参加しています。
「コドモノクニ」でいえば、武井武雄を世に送り出したことでも有名です。
高価な本ですので、なかなか手が出ないかもしれませんが、書店で目にしたら、しばしその雰囲気に浸ってみたらいかがでしょうか。

なお、絵本の歴史について知りたい方は、「はじめて学ぶ日本の絵本史(全3巻)」(鳥越信編集、ミネルヴァ書房=当店在庫切れ)という力作がありますので、ご紹介しておきます。

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