アランの「幸福論」

アランの「幸福論」が売れているそうです。
NHKの今月の「100分 de 名著」で取り上げられているので、その影響が大きいのでしょう。
でも、なんとなく今の時世を反映しているようでもあります。


アランの「幸福論」は、もう古典といってもよいくらいの名著ですが、名著ゆえ、折に触れて注目されてほしいものです。


同じように再注目された哲学者にニーチェがいます。
こちらはディスカヴァー・トゥエンティワン発行の「超訳 ニーチェの言葉」(白取春彦訳)がきっかけで、お堅いテーマには珍しくベストセラーになりました。


実はディスカヴァー・トゥエンティワンは、数年前に「アランの幸福論」(齋藤慎子訳)という本も出しています。
これは、完全訳ではなく、抄訳を再構築した形式で、「ニーチェの言葉」同様、古典を今の人たちに伝えて生きたいという、出版社の意気込みのようなものを感じます。


アランの「幸福論」のヒットも、このような出版社の努力の延長線上にあるのではないか、と思っています。


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