「阿蘭陀が通る」

昨日は休業日でしたので、準備していたタイモン・スクリーチの最新作「阿蘭陀が通る」(東京大学出版会)を読み通しました。

タイモン・スクリーチの名前を知ったのは、たぶん高山宏の著作を読んでだと思うのですが、「江戸の身体を開く」(作品社)や「江戸の思考空間」(青土社)など、そのユニークな視点と深い洞察力に圧倒され、感心した記憶があります。
で、「阿蘭陀が通る」なのですが、大変面白く読んだのですが、チョッとテーマがニッチすぎて、上記の作品と比べると奥行きのなさも気にかかるという印象です。
あくまで推測ですが、東京大学出版会ではなく、優秀な編集者のいる出版社で出していたら、より優れた作品になったのでは、と思いました。


ちなみに、蛇足ですが、高山宏は「アリス狩り」で一世を風靡した学者で、その「アリス狩り」は古本でも高値がついています。
でも、新版が手に入るのですが…。


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