三島由紀夫と小森和子

古い映画関係の本やら雑誌やらが詰め込まれた段ボールの整理を、ようやく昨日の夜からやり始めました。
まずは、段ボールその1から、と気合を入れてみたものの、ついつい懐かしさで手が止まり、仕事は一向にはかどりません。


「’63年東宝専属スタア名鑑」には、しばし見入ってしまいました。
「専属」という言葉が、時代を感じさせてくれます。俳優が映画制作会社に所属していた時代です。
また、俳優の住所までしっかり掲載されているのも、時代なのでしょうか。
ただ、不思議なことが一つ。三船敏郎は掲載されていないのです。前年に三船プロを設立して独立したからなのですが、表紙は三船敏郎なのです。時代?


配給会社の会報誌もたくさん出てきました。
何気なく手に取った「東和シネクラブ第22号」(1968.05)。目次に目を通すと、なんと三島由紀夫の文字が…。3ページのインタビュー記事が組まれています。聞き手は小森和子小森のおばちゃまです。
三島の映画評論の本といえば、
「ぼくの映画をみる尺度 全映画論」(潮出版
三島由紀夫映画論集成」(ワイズ出版
などがありますが、小森和子のインタビューは掲載されているのでしょうか。されているでしょうね。三島ですから。


小森の「シネ・クラブの会員のかたなどに対しては…」というフリに、「映画を研究している若い人の話なんか聞くと、なんでこんなにシチ面倒くさいことを、と思いますね。まず楽しむことですよ」という件がヤケに心に残りました。


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